埋蔵文化財の発掘調査で明らかになった歴史は、地域をアピールする重要な要素です。文化財映像サービスでは、様々な手法で映像化して記録として残したり、動画として発信したりするなど、遺跡や埋蔵文化財の魅力発信のお手伝いをします。
業務の種類
①史跡・古墳・城等の航空写真・動画撮影
ドローンによる空撮により、安価で質の高い映像をご提供します。②3DCGの製作
フォトグラメトリにより、 3DCG を製作することで、古墳の上に生えている樹木を除去した映像など、実際には見ることのできない映像を作ることが可能です。

古墳の3DCG

竪穴住居の3DCG
3Dサンプル画像(クリックするとギャラリーに移動)
③動画コンテンツの製作
空撮・ 3DCG・手持ちカメラによる映像等を組み合わせて、文化財の持つ魅力を最大限に引き出した動画の製作を行います。

小田原城

安土城
サービスの特徴
文化財を理解しているからこそ出来る事
地域文化の保存活用に携わる自治体の職員の皆さまの視点に立ち、代表自身が行政において発掘調査をはじめ、文化財の保存活用に携わってきた経験を活かして、企画提案、撮影・編集や発信をすることが可能です。この動画で伝えたいことは何か、この場面で説明したいことはどういうことかを、意図を確認させていただきながら、弊社から素案を提案することが出来ます。1からテロップやナレーション原稿を作る負担が軽減されます。
様々な機材による映像撮影
ドローンでの空撮や、フォトグラメトリによる 3DCG の製作等が以前より手軽にできるようになってきたため、遺跡や古墳の墳丘・石室・石垣の測量に使う事により、従来に比べて表現の幅が大きく広がりました。
その場の撮影に最も適した機材と撮影手法によって、文化財の持つ魅力を最大限まで引き出します。
(ドローン:国土交通省 包括申請承認済、賠償責任保険加入済み)

古墳の3DCG

山城の3DCG
納品実績

岡崎市教育委員会社会教育課様
岡崎城坂谷曲輪発掘調記録映像作成業務
岡崎城跡の整備事業の一環として行われた、坂谷曲輪発掘調査の経過及び成果を動画にまとめました。

西尾市企画展関連映像制作業務
(西尾市文化財課様)
西尾市岩瀬文庫で開催された企画展に合わせて古代の塩づくりを再現した映像を作成しました。
サービスの流れ
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- 01お申し込み
- 当サイトお申込フォームから内容を記入いただき送信をお願いします。
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- 02事前打ち合わせ
- 誰に対して、なにをどう見せたいのか、じっくりとお聞きします。
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- 03企画案の提出
- どのようにすれば目的にあった動画に出来るのかをご提案します。
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- 04撮影
- 最もふさわしい手法・機材で撮影を行います。
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- 05編集
- 仮編集を経て本編集、音入れ(ナレーション・BGM)等を行います。
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- 06確認・納品
- 確認をしていただきつつ、最終成果物を納品いたします。
基本価格表

吉田城(愛知県豊橋市)
ドローンによる空撮
写真撮影のみ、動画撮影のみ、両方とも撮影のいずれも可能です。時間内であればカット数の制限はありません。
2時間 30,000~
4時間(移動時間含む) 70,000~
8時間(移動時間含む) 120,000~
動画制作
地域の文化財の紹介動画など、様々な目的に合わせた動画制作を行います。
【制作料金】 ¥300,000(税別) 〜 + 諸経費(※)(映像尺5分以内 / 撮影8h(移動時間含む)まで / ナレーション無)
【主な対応内容】
お打ち合わせ、企画、撮影1日(6h)、動画編集、等
諸経費(※)
以下の項目については、別途費用が必要となります。
・ロケ地・撮影場所が遠方となる場合の移動交通費・車両費・高速代・宿泊費用
・有料コンテンツ(BGM楽曲・音源等)の使用料等
・出演者・スタッフ・他協力者への謝礼等
・ナレーション収録が必要な場合の費用
・演出や進行にかかる小道具や備品の購入費・レンタル費
・CGやアニメーション、特殊効果など、高度な編集が必要になった際の費用

平古1号墳の発掘調査成果
西尾市教育委員会様に納品した、佐久島の古墳の調査成果をまとめた動画です。

岡崎城菅生川端石垣の発掘調査と整備
岡崎市教育委員会様に納品した、岡崎城菅生川端石垣の調査成果をまとめた動画です。
あくまでも目安ですので、ご予算に応じて柔軟に対応させていただきます。
気軽にお問い合わせください。
代表からの挨拶
私は、遺跡の発掘調査員や、博物館学芸員として、地域の文化財保護・活用に携わってきました。
そうした活動を通じて、文化財は私たちの地域の歴史や文化を語る貴重な財産であると改めて感じました。
しかし、文化財は、開発などによって失われていく危険性があります。
また、文化財についてあまり知らないという人が増えているのも現状です。
そこで、私は、文化財を記録映像に残し、多くの人に知ってもらうことで、文化財を後世に伝えていきたいと考え、この会社を立ち上げました。
文化財映像サービスは、遺跡の発掘調査や博物館学芸員の経験を生かして、文化財の魅力を最大限に伝える映像を制作します。貴重な遺産をより多くの人々に知っていただき、後世に伝えていくお手伝いをさせていただきます。文化財の価値を再発見し、共有する旅に、ぜひご一緒に参加していただければ幸いです。
代表プロフィール
安城市教育委員会において、長年にわたり文化財保護行政に携わる。数多くの遺跡の調査・発掘調査報告書の執筆を行う。また、学芸員として、博物館の展示に携わる。現在日本考古学協会会員
主要著作物・発表等
主な発掘調査報告書
埋蔵文化財発掘調査報告書 『御用地遺跡』1996 『鹿乗川流域遺跡群Ⅵ』2009 『鹿乗川流域遺跡群Ⅶ』2011
文化財調査報告書 『本證寺伽藍』2008
主な展示
「日本デンマークの姿 大正・昭和の農村振興」安城市歴史博物館1997
「弥生の技術革新 東日本を駆け抜けた土器焼成技術」安城市歴史博物館1999
「大交流時代 鹿乗川流域遺跡群と古墳出現前夜の土器交流」安城市歴史博物館2014
主な論文
「黒斑に見る弥生土器焼成方法の可能性」『三河考古第7号』 1994
「縄文土器焼成方法の実験的試み」『古代学研究第133号』 1996
「遠賀川系土器の黒色物塗布技法の成立と展開」『古文化談叢 86集』 2021
「遠賀川系土器の黒色物質の脂質分析と塗布方法の考察」(共著)『愛知県埋蔵文化財センター研究紀要第22号』2021
主な研究発表
日本考古学協会第89回総会(2023年)研究発表
セッション3「土器残存脂質分析による学際的アプローチ(3)」
タイトル 「遠賀川式土器黒色化技術復元の試み」
日本考古学協会第90回総会(2024年)ポスターセッション発表
タイトル「遠賀川式土器黒色塗布物質の化学組成の分析及び技術復元に関する研究」
主な著作
「弥生土器の焼成技術」(共著)『世界の土器づくり 』同成社 2005 「鹿乗川流域遺跡群の概要」(共著)『三河国、ここにはじまる! 』雄山閣 2017 『日本における覆い焼きの成立と展開』(単著) Amazon 2024
文化財映像サービス
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